「自分はHSPだから、黙々とできる仕事がいいな…」
「CADオペレーターって在宅もできるって本当?」
「そもそも、私にもできるのかな?」
仕事が続かなくて悩んでいるHSP気質の方は多いと思います。
私もHSP(非HSS型)で、合わない仕事では3回クビになりました(笑)
それでも唯一20年以上続いているのが「CADオペレーター」。
騒がしい場所が苦手な私でも、1日中パソコンに向かってコツコツ進めるこの仕事は相性がよかったようです。
本記事ではCADオペレーターの仕事内容・必要スキル・向いている人を、現場のリアルな体験を交えてわかりやすく解説します。
CADオペレーターの仕事が気になっている人、HSP気質で仕事に悩んでいる人の参考になれば幸いです。
CADオペレーターの仕事内容とは?
「CADオペレーター」と聞いても、ピンとこない人は多いかもしれません。

実際、私も知人に「CADをやっている」と言っても「それって何?」と返されることがよくあります(笑)
ここでは、20年以上CADオペレーターを続けてきた私の体験に基づいて、仕事内容を整理してみます。
- CADは建築系と機械系がある
- 2Dトレースだけでなく、3Dモデリング・解析・検査にも広がる
- 正社員・派遣・フリーランスなど多様な働き方がある
- 在宅勤務が可能な場合もあるが、職場や業務内容による
- 資格よりも実務経験やスキルが重視される
順番に解説していきます。
CADオペレーターの仕事・働き方
CADオペレーターには大きく分けて「建築系」と「機械系」があります。
私は機械系で3DCAD「CATIA」を使用しています。
なので建築系は詳しくありませんが、どちらも基本は「設計者の補助」を担います。
- 図面の修正やトレース
- 3Dモデリング
- 強度解析や検査用データの作成
- 資料作成
- 部品発注、部品表作成
最初は修正作業が中心でも、経験を積むと仕事の幅は広がります。
働き方も多様で、正社員・派遣社員・フリーランス などさまざま。
私は現在「正社員派遣」として働いています。
CADオペレーターは在宅ワークが可能な場合もある
CADオペレーターは基本的にパソコン作業なので、在宅勤務が可能な職種です。

実際、私も現在は週1〜2回の在宅勤務をしています。
ただし、在宅の可否は職場環境や担当業務によって変わります。
例えば建築系ではフルリモート案件も見かけますが、機械系ではセキュリティの関係で出社が必要な場合もあります。
在宅勤務が可能かは、職場環境や本人のスキルによるので、求人を見るときはしっかり確認することをおすすめします。
資格より実務経験が問われる
「CADオペレーターになるには資格が必要ですか?」
とよく聞かれますが、答えは NO。
私は資格を持たずに現場に入りました。
実際の現場で求められるのは 資格よりもスキルと経験です。
資格があるからといって即戦力になれるわけではありませんが、全く無駄ではなく「ないよりはあった方がいい」程度の位置づけです。
特に「CAD利用技術者試験」は基礎理解に役立つので、勉強して損はありません。

私自身も現在、改めて試験勉強を進めています(笑)

CADオペレーターに求められるスキルは?CAD以外もできないとキツい現実
「CADソフトさえ操作できればCADオペレーターになれる」
そう思われがちですが、実際はそれだけでは通用しません。
現場ではCAD以外にもさまざまなツールを使いこなす必要があります。

最低限の前提はパソコンを問題なく扱えること!
「Excelは使えません」「ファイル管理は苦手です」では、現場では戦力になれません。
CADオペレーターが、CADソフト操作以外で必要になるスキルは以下のとおりです。
- Excelの基本操作
- 最低限のITリテラシー
- PDF編集ツールの操作
- メール・チャットツールが使える
- 報連相を正確に文章化できるライティングスキル
順番に解説します。
CAD操作だけでなく、Excelも必須
CADオペレーターは図面だけではなく、Excelも日常的に使います。
なので、基本操作は覚えておいた方が無難です。
- 関数・フィルタ・置換が使えないと業務効率が激減
- 表データをCSVに変換して図面に取り込むこともある
- マクロまで使えなくても大丈夫、ただし基本操作は必須
「Excelが使えません」では、仕事が進まないのが現実です。
最低限のITリテラシーも欠かせない
CADオペは「ファイル管理」や「ルール遵守」ができないと致命的です。
- 間違えてファイルを消す → プロジェクト全体が止まる大事故に
- 共有フォルダでは「自分だけ分かればOK」は通用しない
- フォルダ構造の把握・命名ルールの徹底・パス確認は必須
- 情報セキュリティの意識も重要
また、メールやチャットツールも日常的に使用します。
進捗報告・問い合わせ・データの送付など、正確なやり取りができるかどうかが信頼に直結します。
情報セキュリティの基礎知識も重要です。
パスワード管理や迷惑メール対策を怠ると業務に支障をきたします。
ITパスポートを取得しておくと、基本的なITリテラシーが身につきますよ。
意外に重要なのがライティングスキル
「報告・連絡・相談」を 正確に・簡潔に・分かりやすく文章にできる力は、意外と重要です。
- 打ち合わせ内容は必ず文章に残す → 「言った言わない」の防止に
- 文章力がある人は在宅勤務でも信頼されやすい
- 誤解のないテキストコミュニケーションができる人は重宝される
「CADオペは黙々作業」と思われがちですが、文章で意思疎通する力も業務を円滑にするカギになります。
CADオペレーターはどんな人が向いている?
CADオペレーターに向いているのは、次のような特性を持った人です。
振り返ってみると、これはHSPの特性と重なる部分が多いと感じます。
- 地道な作業が苦にならない人
- 集中力がある人
- 納期を守れる人
- 想像力がある人
- 設計者と意思の疎通が取れる人
1つずつ、順番に解説していきます。
地道な作業が苦にならない人
刺激を求めず、静かな環境でコツコツと作業できる人は向いています。
「非HSS型HSP」のように落ち着いた働き方を好むタイプには特に合いやすい仕事です。
細部まで気を配れる繊細さも、CADオペにおいては強みになります。
逆に派手さはないので、人前に立ちたい人や刺激的な日常が欲しい人には物足りないかもしれません。

HSPにとっては日常がもうすでに刺激なんです!(笑)
集中力がある人
CADオペレーターは、基本的に1日中パソコンに向かう仕事です。
座ったままで落ち着かない人には苦痛ですが、逆に集中力が高い人にとっては落ち着きます。
HSPの「一点集中力」は、この仕事で活かしやすい特性ですね。
私は1日中、誰とも雑談せずパソコンに向かっていることは多いですが、まったく苦ではありません。

くだらない噂話を聞かされる方が苦痛です(笑)
納期を守れる人
CADオペレーターは、納期までに図面やデータを仕上げなければなりません。
したがって、期限を守る意識が弱い人には向きません。
CADオペは設計工程の一部を担うので、遅れると全体の進行に影響が⋯
「ちょっとぐらい遅れてもいいか」だと、後工程の仕事が止まってしまいます。
HSPが持つ「責任感」が、この仕事を長く続ける力になります。
イメージ力がある人
CADオペレーターは、図面を見て立体をイメージできる力が必要です。
2D図面から3Dモデルを作成することもあります。
数学の図形問題が得意だった人は、この点で有利かもしれません。
立体をイメージする力の練習には「CAD利用技術者試験」の問題集も役立ちます。
ここで、HSPの「豊かな想像力」の強みが活かせますね。

設計者と意思の疎通が取れる人
CADオペレーターは「コミュニケーション力」が求められる、と言われていますが、
ここでいう「コミュ力」とは、雑談力や飲み会参加のことではありません。
求められるのは「正確な意思疎通力」です。
- 仕事を始める前に一言確認するだけで、手戻りや修正を大幅に減らせる
- 打ち合わせ内容は文章に残して「言った言わない」を防ぐ
- チャットで正確にやり取りできれば、感情のやり取りは不要
「相手が何を求めているか」を把握できれば十分。
ただし、理不尽な要求は無理に飲む必要はありません。
実務経験があれば転職もしやすいので、リスク回避しやすいのもメリットです。

体を壊してまでする仕事ではありません(笑)
まとめ|HSPでもCADオペは長く続けられる仕事
CADオペレーターは「黙々と作業できる仕事」を探している人にとって、安心して続けられる仕事といえます。
- 仕事内容はシンプルでも、スキルを磨けば将来性あり
キャリアアップしたければ勉強して設計者を目指す道もあります。
どう働くかは自分で選べます。 - コミュニケーションは最低限でOK
営業や接客は不要。出世競争や社内の噂話に巻き込まれることもありません。
必要なのは「意思疎通できる力」だけです。 - 安定収入をベースに、副業や自己投資で未来を準備できる
残業が少ない分、副業や勉強に時間を回すことも可能です。
無理に年収アップを追うよりも、まずは健康を守りながら安定を確保することが大切。
やりたいことは副業や休日に取り組めば十分です。
CADオペレーターの仕事内容や必要なスキル、向いている人について、私の経験をもとにお伝えしました。
HSP気質で刺激に弱い私でも20年以上続けられたので、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
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